子どもの「IQ」を上げる、語りかけの効果(1)
3歳までに「言葉を浴びせる」 ほどIQは上がる
知り合いのお子さんで、保育所などの集団生活をはじめてから、気になる行動がある。
発達に少し遅れがあるかもしれない。と言われ発達を促すため、専門機関に通っていたお子さんがいます。
そこで言われたことが「言葉のシャワーが足りない」もっと子どもに話しかけたり会話を楽しんだりしてください。と言われたそうです。
実際に、とある書籍にも、3歳までにたっぷり言葉を聞いた子どもは、語りかけが少なかった子どもに比べて
語彙力(ごいりょく)とIQが高く、成績が良くなる。
とあります。それだけ言葉がけが子どもの健やかな成長に大きな影響を与えるかが、感じられます。
単に言葉がけ、といっても言葉の成長だけに留まりません、とある現代の体育という教科をつくりあげてきた、有名な運動指導者の代表の方が、おっしゃっていた話しがあります。
たくさんの子どもたちを指導してきた中で、意欲的な子どもと無意欲な子どもがいるが、大切なのは言葉がけである。
その理由の1つとして、ベビーカーの使用についての例を上げて話されていました。
ベビーカーに乗った子どもは、風景を見ながら、見たものに関心を示し「あっあれはなんだろう」「気になるものがあるぞ」
とまだ声にはだせませんが、そんなことを感じながら乗っています。
それなのに、そのままベビーカーを押し進めていくだけだと、「あっあれなんだろう!」「あっ気になったのにもういってしまった…」
と次から次へと気になるものが見えるものの、すぐさま通りすぎていく…
そういったことを繰り返していくと、そのうち「もういいや」「どうせすぐ視界から消えちゃうし」といったことを感じるようになるそうです。
黙ってベビーカーに乗せられる時間が長いことは、無意欲な子どもにつながってしまう。
しかし、ベビーカーを否定している訳ではなく、大事なのは、その間も言葉がけをしているか、ということです。
ベビーカーを押している間に「あっキレイな花が咲いてるよ。キレイだね。」「あっ、みてみて、ワンワンがいるよ。」といった言葉がけや
道の足場がわるいとこであれば「ゴメンね、少しゆれているね。」など
関心を持てるよう促したり気持ちに共感する言葉がけをしたりすることが
子どもの興味、関心を伸ばし意欲的な子どもを育てる。ことにつながるといいます。
言葉が影響することは、それだけではありません。
言葉の成長が遅れるということは、コミュニケーション能力の遅れにもつながってきます。
これは、私自身の体感ですが、子どもの集団生活において、たくさんの言葉を知り、聞き取り能力が高く、言葉のやり取りが上手な子は、
集団の中で、頼られたり、慕われたりしてリーダー的存在であることが多いです。
一方で、その逆である子は、遊びの中でうまく言いくるめられてしまっていたり、自己主張や意思の疎通がうまくできず、対人関係において、トラブルにつながってしまうことが多いです。
言葉がコミュニケーション能力に大きな影響を与えるということは、あたり前だよ!と声がきこえてきそうですが、それだけ大切な能力だということです。
ちなみに、語りかけが影響を与える時期は、
出産予定日の10週間前からです。
胎児は、母親の体内で反響する音をきいて、言葉を吸収しはじめます。
では、1日どれくらいの語りかけが必要なの?
というと、語彙力とIQが高い子を育てるための基準の1つとして
1日に2万1000語。1時間あたり2100語だそうです。
「え〜!!」「そんなに!?」「一日中語りかけたりおしゃべりしてないといけないの…」と思われがちですが
1時間2100語は、1時間に15分ほどおしゃべりしている程度の分量だそうです。
これをきくと、「なんとかなるかも…」と少し肩の荷が下りますが( ̄∇ ̄)大切なのは
言葉がけや会話を楽しむ
ということを日々の中で、意識して接していくことが大事なのだと思います(^ ^)
具体的な時間づくりや内容などを、今後
子どもの「IQ」を上げる、語りかけの効果(2)
で紹介していく予定です(^-^)