子どもとの時間を楽しもう!

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ルールを守れない子どもたち!?〜どう関わればいいの?〜

 

ルールを守れない=わがままな子ども

 

 

ルールを守れない子は、わがまま、自分勝手、相手の気持ちがわからない、なんて考えてしまいます。

 

私たちがいま普通に生活している社会には法律という絶対的なルールや、強制力はないけれど常識という名の暗黙のルールがたくさんあります。どちらも守らないと、集団生活というものはままなりません。

 

交通ルールだけみても、スピードや順番など守らないと、事故やトラブルにつながってしまうことは山ほどあります。

 

少し話が大きくなりすぎましたが、それだけに、子どもの時から躾(しつけ)としてルールを守るということは、とても重要度が高く順番を守らないことや、約束を守らないという行動は厳しく関わられる人も多いはずです。

 

・友達と玩具(おもちゃ)の取り合いをしたり

 順番を守らなかったりする。

・片付けると約束したのに片付けていない

・遊びに夢中になり、約束の時間になっても

 活動を切り上げられない

 

といった、いろいろな姿に頭を抱えたり怒ったりしたことはみなさんあると思います。もちろんそれは、大きくなったら立派な社会人として社会生活を送れるようにという、親心ではあるのですが‥

 

 

守れなくてもあたり前

 

しかし、誘惑に負けてしまい約束を守れないといった姿はむしろあたり前の姿です。3歳ぐらいの子どもの特徴として、いけないことって分かってはいるけど「守れない時期」なんて言われますが、個人的な意見を言わせてもらえるなら、3歳ぐらいから大人までずっとそういう時期です。

 

あなたは、いま使っているお気に入りのゲームや家電を、友達にいますぐ貸してあげられますか?

ダイエットのとき、食べないと決めたものをついつい食べてしまった経験ないですが?

学校の授業が先生の都合で自主になったとき、ちゃんと自主勉強して、言われた内容に取り組んでいましたか?

 

大人であるみなさんは、きっと同じような経験があると思いますが守れていましたか?守れなかった経験のある人の方が多いのではないでしょうか?

 

大人だって守れていないことだらけなんですから、子どもも、ちゃんとできないときがあるってあたり前のことです。

 

 

ルールは

守らせなくてもいいの?

 

じゃあルール守らせなくていいのか!好き放題させていたら生活リズムが崩壊するぞ!人に迷惑かけていてもほっといていんだな!なんて怒りの声がきこえてきそうですが、もちろんそんなことはありません。ルールを守るよう育てていかなければなりませんが、大切なのはそのやり方です。

 

ちょっと考えを整理させてください。ルールを守ることに厳しくしてしまっている方と一緒に考えいきたいのですが、厳しく躾をされている目的って、社会人になったとき、人様に迷惑をかけずに社会のルールをきちんと守って、生活をちゃんと送れる立派な大人になってほしいという願いからですよね?

 

先ほどあげた、ダイエット失敗した方や自主の時間さぼっていた方は、人の気持ちなんて考えず平気で人を傷つけるようなことを言ったり暴力をふるったりしてますか?車の運転も信号無視なんてバンバンしていま免許取り消しのまま運転している方ですか?そんなことないですよね。

 

ちょっと大げさにきこえるかもしれませんが、実際問題として、そこの関係性や影響はみなさんが感じているほど大きくはないはずです。

 

伝えたいことは、本当はこんな大人になってほしいと、願った子ども像につなげていくことが目的であるのに、その場をちゃんとさせようとするあまり、ちゃんとさせることが目的になってしまい本当の目的であることにつながらない関わりをしてしまっているかもということです。

 

優しい子ども、ルールを守る

子どもにつなげるためには

 

まず最初に結論から言うと、必要なことは共感と言いきかせです。

 

本題に入る前に大前提として、大きな声をだして怒るとか、強制的にやらせるといったことはよくないです。

 

理由として、怒るなどで強制的にさせられる経験を積み重ねることによって、強制的な環境でしか守られなくなってしまうからです。強制的な刺激にしか反応できなくなり、なぜ守らないといけないのかといった他の理由を考えることがなくなってしまいます。

 

しかし強制的な関わりは、即効性があるため、まさに、先ほど言ったちゃんとさせた感があるのでついつい躾(しつけ)ができていると錯覚してしまいがちですが、本質的には逆な関わりになってしまっています。

 

本題に入ります。実際に約束を守られなかった子に対しても、先ほどのように自分のことを振り返って考えてみると自然と思いませんか?分かるわ〜って(*´Д`*)

 

なのでしっかり相手を責めるかわりに、共感してあげてください。その上で、建設的に約束をした理由や約束を守ることで得られる相手のメリットなどを伝えてあげることが大切です。そうすることで、なぜこのルールがあるのか?ルールを守らないといけない必要性などを自分で考え、主体的に行動する力が身についてきます。

 

もちろん一回やそこらで、すぐ心を開いて改心してくれるなんて甘い話しはないと思いますが、繰り返し大人になるまで、大人になっても続けていくぐらいの気持ちが必要です。

 

続いて共感についてですが、これは相手に話しをする際、自分の伝えたいことを素直にきき入れてくれやすくなる、といったことだけでなく、思いやりや優しさを育てる上で欠かせない関わりです。

 

これは説明するまでもなく、イメージしていただけると思いますが、思いやりや優しさとは、相手の気持ちや、立場に立って考えることが基本です。つまり共感とは、思いやりや優しさにおいて不可欠な力なのです。

 

そして、共感力は、他人に理解を示してもらい、共感されることで育まれていきます。ルールを守る、守らないという場面だけでなく、子育てにおいて、とても大切にしていきたい関わりです。

 

子育てはいろんなことが複雑に絡み合って影響されていくので、これが全てだ!なんてことはありませんが、目の前の、ちゃんとさせるということに惑わされず、本当にあなたが願うこんな大人になってほしい、という子ども像を思い描いて、そこに近づけるためにはどういった関わりが必要なのかを、考えて関わっていってあげたいですね。

 

みなさんのより良い子育てに、少しでもお役に立てたら幸いです。

長文みてくださって、ありがとうございました(^ ^)