子育てでたくさん時間を使ってあげたい絶対欠かせないものは!?
子育てに欠かせないものとは?
日々子育てに奮闘しているお母さんやお父さん!または子育てに関わりを持っている大人のみなさん!いつもおつかれさまです!!
みなさんは子育てや子どもと関わるときにこれ絶対大事にしてる!っていう子育て観みたいなものはありますか?
というのも子どもと関わっていて、最近ふとこれってやっぱり大事なことだな〜と、再確認したことがあります。
それは「好きなことをとことんさせてあげる」です。
これって普通に当たり前じゃない?と思われそうですが、以外に
ご飯の時間になったから
お風呂の時間になったら
次の予定時間になったから
などの理由で、中断していることないですか?
集中しているときはとことんやらせてあげてます!と自信を持って言える人は、おそらく少ないのではないかと思っています。
とある子どもの姿で、子どもが魚釣りの玩具で遊んでいるときの話しです。
細かなことをいうと、釣竿に見立てた玩具の糸の先には磁石が付いており、魚の玩具の口元には金属片が埋め込まれていて、本当の釣りのように、竿で魚を釣り上げる楽しさが味わえるシンプルだけど画期的な玩具です。
魚をフープの中に並べて、フープの外側から竿を使って釣り遊びを楽しんでいました。
遊びを楽しんでいたのは2歳の男の子です。
若干口が開いた状態で、目線は一点をみつめてよだれがいまにも落ちてきそうです。
集中している感がひしひしと伝わってくる表情で、いままさに釣竿の先端が魚の口元付近を捉えようと、フラフラしながら狙いを定めています。
あともうちょっと‥あともうちょっと!
というところで釣竿の先端は、魚の口元を捉えることができず、少し離れたところをスイーと通りすぎてしまった‥
けれどもその子は「ふー」と大人が冷静を取り戻すかのごとく一呼吸し、すぐにまたチャレンジをはじめました。
この話しきいて、辛抱強く取り組む力を持っているできた子だな、と思われた方もいるかもしれませんが、実は普段の姿は全く逆のイメージで、どちらかというと「ウガー!」と奇声をあげて竿を投げてしまうのではないか!?と心配がよぎってしまうような子です。
そんな子でさえも興味を持ったこと、好きなことには、これだけのやり抜かせる力があるんだなと感心しました。
だけど本当にそれでいいの?
好きなことをしっかりさせてあげることについては、必要なことだと分かっていながらも、こういうことを言うと、本当にそれでいいの?という声が必ず上がってきます。
好きなことだけをすると、わがまま放題な子になってしまうのではないか?好きなことだけやって生きていける、なんてことを考える子にならないか?人生そんなに甘くないぞ!などです。
しかしそれでいい
・規則正しい生活リズム。
・手洗いやトイレなど、清潔に必要な生活習慣
を身に付ける。
・偏食をせずバランスよく食べる食生活。
・集団生活の中で、他者を意識して行動できる
社会性。など
もちろん生きていく上で、大切なことはたくさんあると思います。心配されている部分やおっしゃりたいことはよく分かりますが、正確に言うと、いまあげたいくつかの子育てと好きなことをとことんさせてあげる子育てとは、また違う話しです。
場面や状況によって優先順位はかわっていくと思いますが、どちらも丁寧に育てていってあげればいいのです。
子どもが健全に育っていくために必要なことなんて、たくさんあるのが当たり前です。
だから好きなことを、とことんやるだけでいいとかそれだけではダメだとか、的外れな議論をするつもりはありません。
ただ、好きなことをとことんやる経験は。少なくとも子どもが今後の人生を豊かに生きていくために必要であり、プラスであることは間違いありません。
好きなことに没頭する経験は
子育てに欠かすことのできない栄養素
将棋界で有名人である羽生さん。どんな方かは紹介するまでもないので割愛しますが、その羽生さんが娘さんの子育て論について、テレビで語っていたことがあります。
娘さんが当時、キティーちゃんに興味を持ちはじめていたので、キティーちゃんに関する図鑑みたいなものを購入してあげた(少し記憶があいまいですが、とてもうれしそうに話しをされていました)。興味を持ったことを、もっと知りたい!もっと追求したい!といあ経験をたくさんさせてあげたい、とおっしゃっていました。
そのときは、わが子が大好きなんだな〜と親バカ的なあたたかい感じでテレビをみていたように記憶していますが、今振り返ってまると、なるほどな〜と深く考えてしまいます。
自分の人生経験から、子どものときから何かに没頭する経験は、とても大切なことだと感じていたのではと思います。
そして最後に、夢中になることがなんの役にたつのか?という視点から考えてみると、もちろん夢中なってやってきたことが仕事に活かせるとか、人の役に立つとかそういうケースにつながることもあると思いますが、そもそもそんなことが目的でないということです。
人生を豊かに生きるということは、夢中になること、没頭することがある。つまり、生きがいをみつけることにつながると思います。
ある研修で、凶悪犯の心理的な話しをきいたことがあります。こまかく話しをしてしまうとものすごい量になってしまうので、こまかいところは割愛します。
凶悪犯というのは全てとは言いませんが、やはり幼少期に適切な愛情を受けられなかったり、適切な環境を与えられなかったりする経験をしており、大きな影響を受けていることが、いくつかの検証で明らかになっています。
これはみなさんも漠然と感じていることかと思うのですが、一方で、そういった適切な環境に恵まれてこなかった子どもたちを、保護する施設があります。
そこでは一言ではいい表せないほど、複雑な環境下で育ってきたたくさんの子どもや青年が、生活を共にしているのですが、その方たちが、じゃあみんな凶悪犯になるのか?というとそうではないですよね?
それには理由があり、何才までとはっきり断言できませんが、小学校高学年から中学生ぐらいまでの間に信頼できる大人や仲間ができること、もうひとつが夢中になれる芸術や文化、スポーツなどに出会うことだそうです。つまり趣味という生きがいをみつけることです。
生きがいは例え誰かにとって、価値がなくてもいいのです。あなたにとって価値あるものであれば、生きがいは必ずあなたやあなたの大切な人の、人生のバックボーンとなり必ず支えになってくれます。
没頭できることが、誰かにとって価値がなくてもいいということを代弁してくれるかのような話しをしてくれた方がいます。MCでトークの達人といまだに呼び声高い島田紳助さんです。
実は3人の娘さんの子育て論をテレビで語られていました。幼い娘さんがお小遣いで物を買うときに紳助さんが必ず伝えることがあって、それはしょうもない物を買えとおっしゃるそうです。
その理由として、親が子どもの買ったもの、もしくは買おうとしているものを「しょうもない物を買うなよ」と言い放つが、子どもからみたらそれは宝物であると、逆に子どもからみたらお母さんが大切にしている香水は「臭い水だ」と言っていた。と笑いを誘っていましたが、これもまた好きなことをとことんやらせてあげる親の姿勢として大切な、視点だなと思いました。
どんなに大人がつまらないと思うことであっても、子どもにとってそれは夢中になれる、すばらしいことなんだと、その価値観を認めてあげることが大事ですね。
また、せっかく自分の意思で決定したことを、そんなことよりこっちの方がよくない?きっとこっちのほうが○○だからいいよ!と変えさせるような誘導をしたり
こんなやり方がいんじゃない?とついつい大人が自分の価値観を押し付けてしまっている姿を少なからずみてきました。
どうかそんな状況に陥らず、子どもの意思を尊重できるような関わりを意識してほしいです。そして、生きがいにつながる夢中になれる時間を、大切なお子さんにしっかり経験させてほしいと思います。
今回の話しは以上です。
少しでもみなさんの子育てに役立てれば光栄です。
ちょっと長い話になってしまいましたが、長文を最後まで見てくださってありがとうございました(^^)