子どもの発達に最も影響する環境とは!?パート①
一般的な認識よりも
はるかに悪影響なもの
子どもを健やかに育てたい
と思うのは親として誰もが持つ
当たり前の感情です
では子どもたちが
健やかに育つためには
何が必要なのか??
・栄養価の高い食事?
・質の高い医療?
・本や知的玩具?
考えられることは山ほどありますし
どれも必要なことではあります
ただ
近年研究者たちの結論によれば
環境の中で子どもの発達を
最も左右するのは
ストレスだということが
明らかにされてきているようです
そのストレスについての
様々な影響や対応を含めた
向き合い方について
ポールタフの
「私たちは子どもに何ができるのか」
の書籍を元に
お伝えしていきたいと思います
ストレスときくと
とても聞き慣れた
言葉ではありますし
ストレスがよくないというのは
皆さん重々承知だと思います
しかし
ストレス要因が
子どもの心と体の健全な発達を
阻害する度合いは
従来の一般的な認識よりも
はるかに大きいのです
ストレスの影響は
どう現れるのか?
不安定な環境で
慢性的な強いストレスは
脳の発達に大きな影響を及ぼします
幼い時期に経験した
高レベルのストレスは
脳の前頭前皮質といって
知的機能をつかさどる
最も繊細で
複雑な脳の部位の発達を阻害し
感情面での制御能力が育つのを妨げます
また
実行機能といった
作業記憶、自己調整
認知の柔軟性などの知的能力で
不慣れな状況を切り抜けたり
新しい情報を処理したりする際に
非常に役立つ力の発達も阻害されます
これらの
感情の制御能力
実行機能
が育まれていないと
複雑な指示に集中できず
学校生活では
いつも不満を抱くように
なってしまうのです
具体的にどのような姿に
つながるのかというと
・失望や怒りへの反応を抑えることに
困難を覚えるようになる
・小さな挫折が圧倒的な
敗北のように感じられてしまう
・ほんの少し軽く扱われただけで
深刻な対立関係に陥る
・学校生活では常に脅威を警戒し続けてしまい
自滅的な行動パターンを引き起こしやすい
・ケンカや口答えといった
わがままな振る舞いをする
・クラスメートとのつながりを常に警戒し
教師や大人から差し伸べられた手を
拒むようになる
ここまで読んでいただければ
ストレスが
どれだけ影響力を持っているのか
理解していただけたのでは
ないでしょうか?
不安定な環境での
慢性的なストレスって何?
ストレスによる悪影響は
先程の内容で
理解していただけたかと
思いますが
脳に影響するほどの
高次なストレス
慢性的なストレスを
感じる状況ってどんな環境!?
と思われますよね
それは
・暴力といった身体的な虐待
・暴言を吐くといった精神的な虐待
・子育てや躾(しつけ)を放棄したネグレクト
といった内容は
間違いなく当てはまると思います
ただ
この記事を読んでいただいてる
子育てに対して意識高めのみなさんは
きっと
「オイオイそんなことしないよ!」
と思ってらっしゃるでしょうし
私もそう思います(°▽°)
ではもっと身近なことで
ストレスによる影響力が高いものは
・躾(しつけ)と称して
威圧的な態度や言動をする
・親子または兄弟間で大きな声をだして
喧嘩や言い合いをする
・子どもからの訴えや問いかけに
対して反応しない
または極端な薄い反応や無視をする
・保育園などの施設に長時間預ける
などがあげられます
これらは
間違いなく子どもが
ストレスを感じていますし
慢性的で高いストレスに
値する確率は高いです
また
これらの要因は
・不安を感じやすくなる
・情緒が不安定になる
・感情が爆発しやすく崩れやすい
・攻撃的になる
といった姿が
みて取れるほど現れているのを
私は実際に事実として
感じています
これらは以外に意識していないと
無意識にしてしまっていた
なんてことが多いので
これを機会に
自分と子どもの環境を
振り返ってみてください
もし当てはまるところが
あるのであれば
できる範囲内での
改善をおすすめします
ストレスに対して最も効果的な環境要因とは!?
ではこれほどまでに
多大な悪影響をどうすればいいのか
悪影響の情報ばかりで
何か少しでも前向きな情報はないのか?
といった声が聞こえてきそうですが
この本では詳しく具体的に
改善策とセットに
記載してくれている
内容があります
それは
ストレスを感じることに関して
最新の重要な発見によれば
1番の環境要因は
居住する建物ではなく
子どもたちが経験する
人間関係であることが
わかってきているそうです
周りの大人が
特に子どもたちが
ストレスを受けているときに
どう対応するのか
大人が子どもが受ける圧力を
よいものもわるいものも含めて
外部調整装置となることが
必要であることを示されています
研究によると
子どもが動揺しているときに
親が厳しい反応を示したり
予測のつかない行動をとったりすると
のちのち子どもは
強い感情をうまく処理することや
緊張度の高い状況に
効果的に反応することができなくなる
つまり反対に
子どもが
瞬間的なストレスに対処するのを助け
怯えたりかんしゃくを
起こしたりしたあとに
落ち着きを取り戻すことを
手伝うことのできる親は
その後の
子どものストレス対処能力に
大いにプラスの影響を与える
乳幼児期には泣きわめいたり
感情を爆発させたりすることも多いが
その都度何かを学びとっている
世話をする人が
子どものもつれた感情に
敏感に注意深く反応するなら
ひどく不快な感情にも
自分でうまく反応できるようになる
これは知力による学習ではないが
子どもの心に深く刻まれ
次のストレスを感じる状況に陥ったとき
様々な危機に直面したときに
真価を発揮するとあります
このように
子どもがストレスを感じたときの
大人の関わり方や
配慮した行動が
その後の子どもの成長に
とても大きな影響を与えることが
分かっています
補足として
ストレスが全て悪いのか?
と勘違いされる方もいらっしゃると
思いますので
あくまで
慢性的な強いストレス
高レベルのストレス
に限りなので念のためお伝えしておきます
私たち人間は
ある程度の
緊張感というストレス反応がないと
楽な方ばかりに流されてしまい
社会生活の営みさえも
危ぶまれてしまう
結果になりかねません
ちなみに短期的なストレスに関しての
利点をお伝えすると
短期的なストレスを感じることで
「闘争・逃走反応」とも呼ばれる
脅威検知システムが作動し
常にトラブルに備えている状態なので
すぐに反応できるようになる
とあります
いわゆる
身を守るため
環境への適応していく力が
身につくということです
ストレスに関する話は
以上です
わたしも子どもには
丁寧な関わりを
心がけていましたが
今回の学びで
よりピンポイントで
こうして関わろうとかなど
振り返り反省することができました
ぜひみなさんも
これを機会に
自分の子どもへの
関わりや環境を振り返り
健全なお子さんの
成長につなげてみてあげてください
最後までみていただいて
ありがとうございました(^-^)