ルールを守れない子どもたち!?〜どう関わればいいの?〜
ルールを守れない=わがままな子ども
ルールを守れない子は、わがまま、自分勝手、相手の気持ちがわからない、なんて考えてしまいます。
私たちがいま普通に生活している社会には法律という絶対的なルールや、強制力はないけれど常識という名の暗黙のルールがたくさんあります。どちらも守らないと、集団生活というものはままなりません。
交通ルールだけみても、スピードや順番など守らないと、事故やトラブルにつながってしまうことは山ほどあります。
少し話が大きくなりすぎましたが、それだけに、子どもの時から躾(しつけ)としてルールを守るということは、とても重要度が高く順番を守らないことや、約束を守らないという行動は厳しく関わられる人も多いはずです。
・友達と玩具(おもちゃ)の取り合いをしたり
順番を守らなかったりする。
・片付けると約束したのに片付けていない
・遊びに夢中になり、約束の時間になっても
活動を切り上げられない
といった、いろいろな姿に頭を抱えたり怒ったりしたことはみなさんあると思います。もちろんそれは、大きくなったら立派な社会人として社会生活を送れるようにという、親心ではあるのですが‥
守れなくてもあたり前
しかし、誘惑に負けてしまい約束を守れないといった姿はむしろあたり前の姿です。3歳ぐらいの子どもの特徴として、いけないことって分かってはいるけど「守れない時期」なんて言われますが、個人的な意見を言わせてもらえるなら、3歳ぐらいから大人までずっとそういう時期です。
あなたは、いま使っているお気に入りのゲームや家電を、友達にいますぐ貸してあげられますか?
ダイエットのとき、食べないと決めたものをついつい食べてしまった経験ないですが?
学校の授業が先生の都合で自主になったとき、ちゃんと自主勉強して、言われた内容に取り組んでいましたか?
大人であるみなさんは、きっと同じような経験があると思いますが守れていましたか?守れなかった経験のある人の方が多いのではないでしょうか?
大人だって守れていないことだらけなんですから、子どもも、ちゃんとできないときがあるってあたり前のことです。
ルールは
守らせなくてもいいの?
じゃあルール守らせなくていいのか!好き放題させていたら生活リズムが崩壊するぞ!人に迷惑かけていてもほっといていんだな!なんて怒りの声がきこえてきそうですが、もちろんそんなことはありません。ルールを守るよう育てていかなければなりませんが、大切なのはそのやり方です。
ちょっと考えを整理させてください。ルールを守ることに厳しくしてしまっている方と一緒に考えいきたいのですが、厳しく躾をされている目的って、社会人になったとき、人様に迷惑をかけずに社会のルールをきちんと守って、生活をちゃんと送れる立派な大人になってほしいという願いからですよね?
先ほどあげた、ダイエット失敗した方や自主の時間さぼっていた方は、人の気持ちなんて考えず平気で人を傷つけるようなことを言ったり暴力をふるったりしてますか?車の運転も信号無視なんてバンバンしていま免許取り消しのまま運転している方ですか?そんなことないですよね。
ちょっと大げさにきこえるかもしれませんが、実際問題として、そこの関係性や影響はみなさんが感じているほど大きくはないはずです。
伝えたいことは、本当はこんな大人になってほしいと、願った子ども像につなげていくことが目的であるのに、その場をちゃんとさせようとするあまり、ちゃんとさせることが目的になってしまい本当の目的であることにつながらない関わりをしてしまっているかもということです。
優しい子ども、ルールを守る
子どもにつなげるためには
まず最初に結論から言うと、必要なことは共感と言いきかせです。
本題に入る前に大前提として、大きな声をだして怒るとか、強制的にやらせるといったことはよくないです。
理由として、怒るなどで強制的にさせられる経験を積み重ねることによって、強制的な環境でしか守られなくなってしまうからです。強制的な刺激にしか反応できなくなり、なぜ守らないといけないのかといった他の理由を考えることがなくなってしまいます。
しかし強制的な関わりは、即効性があるため、まさに、先ほど言ったちゃんとさせた感があるのでついつい躾(しつけ)ができていると錯覚してしまいがちですが、本質的には逆な関わりになってしまっています。
本題に入ります。実際に約束を守られなかった子に対しても、先ほどのように自分のことを振り返って考えてみると自然と思いませんか?分かるわ〜って(*´Д`*)
なのでしっかり相手を責めるかわりに、共感してあげてください。その上で、建設的に約束をした理由や約束を守ることで得られる相手のメリットなどを伝えてあげることが大切です。そうすることで、なぜこのルールがあるのか?ルールを守らないといけない必要性などを自分で考え、主体的に行動する力が身についてきます。
もちろん一回やそこらで、すぐ心を開いて改心してくれるなんて甘い話しはないと思いますが、繰り返し大人になるまで、大人になっても続けていくぐらいの気持ちが必要です。
続いて共感についてですが、これは相手に話しをする際、自分の伝えたいことを素直にきき入れてくれやすくなる、といったことだけでなく、思いやりや優しさを育てる上で欠かせない関わりです。
これは説明するまでもなく、イメージしていただけると思いますが、思いやりや優しさとは、相手の気持ちや、立場に立って考えることが基本です。つまり共感とは、思いやりや優しさにおいて不可欠な力なのです。
そして、共感力は、他人に理解を示してもらい、共感されることで育まれていきます。ルールを守る、守らないという場面だけでなく、子育てにおいて、とても大切にしていきたい関わりです。
子育てはいろんなことが複雑に絡み合って影響されていくので、これが全てだ!なんてことはありませんが、目の前の、ちゃんとさせるということに惑わされず、本当にあなたが願うこんな大人になってほしい、という子ども像を思い描いて、そこに近づけるためにはどういった関わりが必要なのかを、考えて関わっていってあげたいですね。
みなさんのより良い子育てに、少しでもお役に立てたら幸いです。
長文みてくださって、ありがとうございました(^ ^)
危険な遊びは子どもを育てる!?
危険な遊びはしてはいけない?
カワイイわが子を大切にするあまり、汚れないように、泣かないように、ケガしないように接している親をみることが少なくありません。
公園にいくと、わりとよく耳にする言葉があります。「危ないよ!」「○○したらダメよ!
「ケガしたらどうするの!」「そっちにいったらダメ!」など大きな声で言ったり手をつかんだりして子どもを危険から守ろうと必死です。
大切なわが子を守りたいという親心なのでしょうが、危険から全て遠ざけようとする行為は、子どもの行動を制限しているということです。
極論ですが、いきすぎた危険回避は、子どもの行動や欲求を大きく制限することにつながり、魚を水槽に入れておく、虫を虫かごに入れておくといった飼い慣らし状態にしてしまいます。
幼い子どもを守るのは親の責務だ!危険からカワイイ子どもを守るのは当たり前だ!という声がきこえてきそうですが、本当に危険はダメなのでしょうか?
むしろ危険なことを
させなければいけない
こんなことを言っておいてなんですが、カワイイわが子が危険な行動をし、もしかしたらケガをするかも、泣いてしまうかもしれないといった状況に、大きな不安を抱く気持ちは本当によく分かります。
実は私も、子どもの安全を1番に考え危険から遠ざけようと行動していた時がありました。しかし、子どもの発達や気持ちを理解していくうちに、安全だけでは子どもは育たないということが分かってきました。
危険な目に合わせてしまうことで、恐れやすい性格、怖がりになってしまうんじゃないか?という不安を抱かれる方もいるかもしれませんが、ちょっとこわい思いをしたというぐらいならば、最終的に克服できれば怖がりになることはありません。
情動記憶といって、睡眠をとることによってそういった経験を学びとして記憶します。例えば、鉄棒に、チャレンジしてうっかり落ちるなどで痛い思いをし泣いてしまったので、その活動をやめてそのまま帰宅した。となれば次回から鉄棒を嫌がる可能性はありますが、痛い思いをしても、すぐ、もしくはしばらくして落ち着いてからまた遊ぶことで、危険なものとして記憶されることはなくなり、その活動を嫌がる可能性は低くなります。
危険な経験が必要といっても、もちろん限度はあります。高いところからの転落、突起物や刃物を扱うといった明らかに大きなケガにつながるかもといった場合は、傍で見守る必要があります。傍で見守れない状態ならば、危険なものを取り除く配慮も時には必要です。
ここで伝えたいことは、小さなケガにつながるようなことなどを制止したり、危険なことでも傍で見守っておいてあげれば済むことなのに、チャレンジさせないといった関わりは、子どもにとってよくないということです。
危険な経験が必要な理由
とある保育所で実際にあった話しです。子どもの安全をと意識しずぎてしまったため、子どもを制止する言葉がけが、必要以上に蔓延してしまったことを反省した先生方が、できるだけ見守りながら子どもの行動を尊重し、危険を伴う遊びができるよう環境を大きく改善しました。
その結果
・気づけば、2年間にわたって医者にかからな
ければいけない大きなケガがゼロになった。
・身体能力測定では、格段の成長がみられた。
・自分のレベルにあった遊びを選択できるよう
になり、逆に行動を制限するような関わりや
言葉がけが減った。
など、子どもの姿に大きな変化がみられたそうです。
ここの変化は、個人的にはめちゃくちゃ重要だと思っています。小さなケガをたくさん経験するからケガにつながることを想定できるようになり、大きなケガをしなくなるのです。ある程度自由に行動さしてもらえるから、自分のレベルに合った遊びかそうでないかが分かるのです。
皆さん大半の方は、大きなケガをしてほしくないから、危険から子どもを遠ざけているのだと思います。しかし、実は逆なんです。
小さなケガにつながるような危険な遊びや行動も認めてあげることで、大きなケガをする確率はグッと減るため、皆さんの不安もきっと解消されていきます。
昔はよかった、なんて議論をするつもりはありませんが、危険な遊びは、昔はたくさん保障されていました。危険な遊びだからやめなさいという価値観がなかったのか、大人の目の届かないところで危険な遊びをする環境があったのかなどいろいろな理由が考えられますが、たくさん経験できていたのは事実です。
しかし、時代や大人の価値観の変化で、危険な遊びが段々とできなくなってしまいました。とあるデータでは、80年代頃から子どもが危険な遊びをする環境が減り、そういった姿が減少したとあります。実は、この頃から子どものイジメが増加しており、その関係性が大きく影響しているともされています。(中心部の地域データ)
イジメについて、印象的な話しがあります。魚博士として有名なさかなくんは、皆さんもご存知の方が多いと思いますが、そのさかなくんの話しを、テレビで紹介されていました。
とある魚は、海の中で仲良く群れて泳いでいても、せまい水槽(すいそう)に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃を始めるそうです。けがをしてかわいそうなので、そのさかなを別の水槽に移しても、残った魚たちは別の1匹をまたいじめ始めます。また、イジメをする魚を移しても、同じようにいじめをする魚があらわれます。
という内容ですが、危険な遊びを制限することは、この話しのように、魚を小さな水槽に入れることと同じように思えるのです。
全て自由にとは言いませんが、好奇心旺盛で様々なことに興味を持つ子どもたちから、大きく行動を制限することが、良い子育てにつながるとは思えないのです。
危険を回避していては
子どもは育たない
臨床育児、保育研究所代表である汐見(しおみ)先生が言われていた話しで、子どもが昔から変わらずしてきた遊びの中で、穴を掘るとか高いところから飛ぶといった姿が必ずみられるそうです。
私自身も、子ども時代を振り返ると思い当たることしかなく「あー確かに‥」と納得しかなく印象的でしたが、どうやらその行動は、したいからするという脳の感覚で、いわゆる本能といったDNAレベルの話しです。
男性と女性では遊びの内容も大きく違うため、もしかしたら女性の方は共感できないところもあるかもしれませんが、男の子を育てている、もしくは育てることになるかもしれないので、知っておいた方が後々お子さんの行動を理解してあげられると思います。
女性でいう、ままごと的な遊びが好きな傾向にあるのと同じことだと思います。そういう自然とやりたがる遊びは、十分経験できるようにしてあげることが大切であると思います。
先程も話しましたが、何も昔にように戻ってどうこうというつもりはないです。ただ、危険な遊びは自然なことであって、むしろ成長していく上で欠かせない経験値であることは少なからず理解していただけたのではないでしょうか?
プロゴルファーの横峯(よこみね)さくらさんの叔父(おじ)である方が幼稚園を経営されており、ヨコミネ式といった独自の教育法でテレビで紹介されたこともある有名な方がいます。その幼稚園では、川への飛び込みや逆立ち、子ども用にルール変更されたレスリングなど色々な遊びを経験できるようにされていましたが、その方がされていた印象的な話しがあります。
昔は危険な遊びをたくさん経験していた。ケンカもよくしたし体をぶつけ合う遊びも山ほどしてきた。しかし、いまはそんなことをすれば、すぐクレームや大きな問題としてあげられる。そういったことも大切な経験であるのに、ただだからといって危険な遊びをさせないのではなく、代わりとなる遊びを工夫して提供してあげるのが、大人の役目だと言われていました。
危険な遊びがどうしても難しい場合は、そういった代替え案もありだと思います。
子どもの安全を思うあまり、必要以上の行動制限は、自然な欲求や成長を妨げる危険があります。
成長したい、昨日できなかったことは今日できるようになりたいといった潜在的な欲求が子ども(人間)にはあります。危険な遊びも経験させてあげることで、その成長や欲求は大きくのび満たされることになります。
大切なことは、関心を持ったことを考えたり、興味を持ったことを行動したりすること。つまり子どもが主体的に挑戦できること(世界)をみつけることが、子どもの本質的な成長や幸せにつながっていくと思います。
少しでもこの情報が、お子さんの健やかな成長と幸せにつながることにお役に立てれば幸いです。
最後までみてくださってありがとうございました(^-^)
子育てでたくさん時間を使ってあげたい絶対欠かせないものは!?
子育てに欠かせないものとは?
日々子育てに奮闘しているお母さんやお父さん!または子育てに関わりを持っている大人のみなさん!いつもおつかれさまです!!
みなさんは子育てや子どもと関わるときにこれ絶対大事にしてる!っていう子育て観みたいなものはありますか?
というのも子どもと関わっていて、最近ふとこれってやっぱり大事なことだな〜と、再確認したことがあります。
それは「好きなことをとことんさせてあげる」です。
これって普通に当たり前じゃない?と思われそうですが、以外に
ご飯の時間になったから
お風呂の時間になったら
次の予定時間になったから
などの理由で、中断していることないですか?
集中しているときはとことんやらせてあげてます!と自信を持って言える人は、おそらく少ないのではないかと思っています。
とある子どもの姿で、子どもが魚釣りの玩具で遊んでいるときの話しです。
細かなことをいうと、釣竿に見立てた玩具の糸の先には磁石が付いており、魚の玩具の口元には金属片が埋め込まれていて、本当の釣りのように、竿で魚を釣り上げる楽しさが味わえるシンプルだけど画期的な玩具です。
魚をフープの中に並べて、フープの外側から竿を使って釣り遊びを楽しんでいました。
遊びを楽しんでいたのは2歳の男の子です。
若干口が開いた状態で、目線は一点をみつめてよだれがいまにも落ちてきそうです。
集中している感がひしひしと伝わってくる表情で、いままさに釣竿の先端が魚の口元付近を捉えようと、フラフラしながら狙いを定めています。
あともうちょっと‥あともうちょっと!
というところで釣竿の先端は、魚の口元を捉えることができず、少し離れたところをスイーと通りすぎてしまった‥
けれどもその子は「ふー」と大人が冷静を取り戻すかのごとく一呼吸し、すぐにまたチャレンジをはじめました。
この話しきいて、辛抱強く取り組む力を持っているできた子だな、と思われた方もいるかもしれませんが、実は普段の姿は全く逆のイメージで、どちらかというと「ウガー!」と奇声をあげて竿を投げてしまうのではないか!?と心配がよぎってしまうような子です。
そんな子でさえも興味を持ったこと、好きなことには、これだけのやり抜かせる力があるんだなと感心しました。
だけど本当にそれでいいの?
好きなことをしっかりさせてあげることについては、必要なことだと分かっていながらも、こういうことを言うと、本当にそれでいいの?という声が必ず上がってきます。
好きなことだけをすると、わがまま放題な子になってしまうのではないか?好きなことだけやって生きていける、なんてことを考える子にならないか?人生そんなに甘くないぞ!などです。
しかしそれでいい
・規則正しい生活リズム。
・手洗いやトイレなど、清潔に必要な生活習慣
を身に付ける。
・偏食をせずバランスよく食べる食生活。
・集団生活の中で、他者を意識して行動できる
社会性。など
もちろん生きていく上で、大切なことはたくさんあると思います。心配されている部分やおっしゃりたいことはよく分かりますが、正確に言うと、いまあげたいくつかの子育てと好きなことをとことんさせてあげる子育てとは、また違う話しです。
場面や状況によって優先順位はかわっていくと思いますが、どちらも丁寧に育てていってあげればいいのです。
子どもが健全に育っていくために必要なことなんて、たくさんあるのが当たり前です。
だから好きなことを、とことんやるだけでいいとかそれだけではダメだとか、的外れな議論をするつもりはありません。
ただ、好きなことをとことんやる経験は。少なくとも子どもが今後の人生を豊かに生きていくために必要であり、プラスであることは間違いありません。
好きなことに没頭する経験は
子育てに欠かすことのできない栄養素
将棋界で有名人である羽生さん。どんな方かは紹介するまでもないので割愛しますが、その羽生さんが娘さんの子育て論について、テレビで語っていたことがあります。
娘さんが当時、キティーちゃんに興味を持ちはじめていたので、キティーちゃんに関する図鑑みたいなものを購入してあげた(少し記憶があいまいですが、とてもうれしそうに話しをされていました)。興味を持ったことを、もっと知りたい!もっと追求したい!といあ経験をたくさんさせてあげたい、とおっしゃっていました。
そのときは、わが子が大好きなんだな〜と親バカ的なあたたかい感じでテレビをみていたように記憶していますが、今振り返ってまると、なるほどな〜と深く考えてしまいます。
自分の人生経験から、子どものときから何かに没頭する経験は、とても大切なことだと感じていたのではと思います。
そして最後に、夢中になることがなんの役にたつのか?という視点から考えてみると、もちろん夢中なってやってきたことが仕事に活かせるとか、人の役に立つとかそういうケースにつながることもあると思いますが、そもそもそんなことが目的でないということです。
人生を豊かに生きるということは、夢中になること、没頭することがある。つまり、生きがいをみつけることにつながると思います。
ある研修で、凶悪犯の心理的な話しをきいたことがあります。こまかく話しをしてしまうとものすごい量になってしまうので、こまかいところは割愛します。
凶悪犯というのは全てとは言いませんが、やはり幼少期に適切な愛情を受けられなかったり、適切な環境を与えられなかったりする経験をしており、大きな影響を受けていることが、いくつかの検証で明らかになっています。
これはみなさんも漠然と感じていることかと思うのですが、一方で、そういった適切な環境に恵まれてこなかった子どもたちを、保護する施設があります。
そこでは一言ではいい表せないほど、複雑な環境下で育ってきたたくさんの子どもや青年が、生活を共にしているのですが、その方たちが、じゃあみんな凶悪犯になるのか?というとそうではないですよね?
それには理由があり、何才までとはっきり断言できませんが、小学校高学年から中学生ぐらいまでの間に信頼できる大人や仲間ができること、もうひとつが夢中になれる芸術や文化、スポーツなどに出会うことだそうです。つまり趣味という生きがいをみつけることです。
生きがいは例え誰かにとって、価値がなくてもいいのです。あなたにとって価値あるものであれば、生きがいは必ずあなたやあなたの大切な人の、人生のバックボーンとなり必ず支えになってくれます。
没頭できることが、誰かにとって価値がなくてもいいということを代弁してくれるかのような話しをしてくれた方がいます。MCでトークの達人といまだに呼び声高い島田紳助さんです。
実は3人の娘さんの子育て論をテレビで語られていました。幼い娘さんがお小遣いで物を買うときに紳助さんが必ず伝えることがあって、それはしょうもない物を買えとおっしゃるそうです。
その理由として、親が子どもの買ったもの、もしくは買おうとしているものを「しょうもない物を買うなよ」と言い放つが、子どもからみたらそれは宝物であると、逆に子どもからみたらお母さんが大切にしている香水は「臭い水だ」と言っていた。と笑いを誘っていましたが、これもまた好きなことをとことんやらせてあげる親の姿勢として大切な、視点だなと思いました。
どんなに大人がつまらないと思うことであっても、子どもにとってそれは夢中になれる、すばらしいことなんだと、その価値観を認めてあげることが大事ですね。
また、せっかく自分の意思で決定したことを、そんなことよりこっちの方がよくない?きっとこっちのほうが○○だからいいよ!と変えさせるような誘導をしたり
こんなやり方がいんじゃない?とついつい大人が自分の価値観を押し付けてしまっている姿を少なからずみてきました。
どうかそんな状況に陥らず、子どもの意思を尊重できるような関わりを意識してほしいです。そして、生きがいにつながる夢中になれる時間を、大切なお子さんにしっかり経験させてほしいと思います。
今回の話しは以上です。
少しでもみなさんの子育てに役立てれば光栄です。
ちょっと長い話になってしまいましたが、長文を最後まで見てくださってありがとうございました(^^)
子どものケンカやトラブル対応①
あなたなら
こんなときどうする?
夏の日差しの中
庭で大きなタライに水を溜めて
姉妹で水遊びをしていました
この日は
透明なカップとストロー
そして
前日の夜から
冷凍庫でキンキンに冷やした
色とりどりのアイスキューブを使って
ジュース屋さんごっこを楽しむ二人
水を体にかけて感触を楽しんだり
アイスキューブを頬にくっつけて
冷たさを感じたり
水とアイスキューブをカップに
ぶち込んでつくったジュースに
ストローを差し込んで
思い切り息を吐き
ブクブクと泡をだしたりして
歓声をあけながら
夏遊びを満喫していました
そんな遊びをしばらく楽しんだ後
少しマンネリ化を感じた下の子が
水を溜めるときに使用した
延長ホースの先端に付いた
散水ノズルに目をつけました
ノズルを回すことで
シャワーや直進や拡散といった
水の出方を切り替えたり
ボタン1つで水の出し止めを
調整できるやつです
わからないなりに散水ノズルを操ろうとする
一生懸命なわが子を微笑ましくみていましたが
その姿に気付いた上の子も
当然散水ノズルに興味を示します
そこからは皆さんが想像通りの
バトルが繰り広げられました
もちろん近くでは少し頭を抱えた
私が傍で見守っています
みなさんはこんな場面どう関わりますか?
共感だけでは人は動かない?
わたしはいつも子どものトラブルには
すぐ関わらないようにしているので
しばらく様子を見守っていました
上の子は欲しいからといって
すぐに奪い取ったりはしません
その辺の自制心と社会性はちゃんと育てているつもりです(°▽°)
上の子は「○○ちゃんねんねにもかして」と
言葉で自分の気持ちを伝えようとします
※○○⇒妹の名前 ねんね⇒お姉ちゃん
のことです
しかしそんなことでは下の子も
新しくみつけた魅力的な遊び道具を
易々と貸したりはしません
しばらく無言になり「ダメー」と言い放ちます
そこは4年も生きてきた年の功?
少し出方を変えた上の子は
「ちょっだけでいいから〜」「ね〜お願〜い」などと機嫌を取りながら下手にでて
交渉し直します
いつもはあまり執着せずに
すんなり貸してあげることも多い妹ですが
今回はよほどその散水ノズルが気に入ったのかそれでもなかなか手放そうとしません
そんな姿にとうとう姉も怒りが見え始め
「もーかしてやー!」
「○○とはもう遊んであげんー!」
と収集がつかなくなったので
わたしもいよいよ仲立ちをしなければと
言葉を発しました
この状態をみなさんならどうおさめますか?
どういう言葉がけをしますか?
悩む前にわたしは
トラブルの仲裁に関わるときは
必ずやっていることがあります
それは共感です
子どもだけでなく大人にも言えることですが
人間関係においてこれは絶対に外せない関わりだと考えています
若干おごり的な印象を
与えてしまうかもしれませんが
大抵のトラブルは丁寧な共感によって
気持ちを落ち着かせ収束に向かいます
妹に
「○○はまだ遊びたかったんだ?」
「これで遊ぶの楽しいから
まだやりたかったんよね」
と優しく共感すると
「そうなんよ〜○○まだこれ
やりたかったんよ〜」と
素直に気持ちを表し始めます
ここですかさず姉の気持ちにも共感しつつ
その気持ちに気付けるよう話をすすめます
「ねんねもそれが楽しそうだからやりたいんだって」「かしてもらえなくて悲しんでるね」「もう少し遊んだらかしてあげて」
と伝えると妹も「ん〜」と悩んでいる様子
もうわたしは妹がある程度納得した様子で
姉に散水ノズルをわたしてあげている映像が
みえていたが現実はそう甘くなかった‥
そのまま妹はスルー気味に
また遊びを続行し始めた
そして貸してくれる気配がないことを
察した姉は
「もーかしてやー!」「○○嫌いー!」
とまた怒りゲージが上がっています
心の中では頭を抱えながらも
あの手この手で乗り切るのが
モットーのわたしは
またいくつか関わりを試してみたが
その中で起死回生の言葉がヒットしました
「じゃあそれで(散水ノズル)○○の足を洗ったら貸してあげて」と言うと
その言葉に妹は「うんわかったー」と
素直な返事をして自分の足を洗い流すと
あれだけ手放すことを拒んでいた散水ノズルを姉に
「はいどうぞ」と渡してあげることが
できました
ケンカの仲裁で
うまくいったポイント
今回ケンカの仲裁では
共感だけでは不十分だったなと
少し反省と共に大事なポイントも
学ぶことができました
それはやりたいという気持ちを
少し満たしてあげるということです
子どもの気持ちを納得させてあげる上で
重要だなと
冷静に考えてみると当たり前なことだけど
いざ仲裁の立場に立ってみると
これが難しいんですよね〜(泣)
ついつい「ダメよ!」「貸してあげて!」
「仲良く使えないならもう遊べないよ!」
なんて強制的や禁止的な関わりで解決してしまおうという甘えがでてしまいますよね
子育ては忙しくてついつい
毎日ところ構わず勃発するケンカに対して
早々に解決を、図ろうとしてしまいがちですがトラブルの仲裁や解決に導く経験をすることは人としての大切なコミュニケーション力の
基盤を育てる大切な関わりなので
よくよく考えて関わっていきたいですね
みなさんの子育てに
少しでも活かせてもらえたらうれしいです!
最後までみてくださって
ありがとうございました(^-^)
子どもの発達に最も影響する環境とは!?パート②
高度のストレス反応は病気を
発症させる大きな要因!?
子どもの発達に最も影響する環境とは!?の
パート①でお伝えした通り
慢性的で高いストレスの影響は
子どもの発達に
大きな影響を及ぼすとお伝えしました
今回は
その影響が発達だけでなく
健康面にも
大きな影響があるという
その内容を
ポールタフさんの
「私たちは子どもに何ができるのか」
を通してお伝えしていきたいと思います
本書によると
幼い時期に
有害なストレスを経験すると
きわめて深刻な発達の中断が起こり
免疫システムや実行機能
心の健康が損なわれるとあります
ストレスは
数々の生理的な問題の引き金となり
免疫系がうまく働かなくなったり
体重の増加の一因となる
代謝の変化が起こり
後の喘息から
心臓病まで
様々な病気を引き起こしたり
することがわかっています
子ども時代の逆境(ACE)
研究でわかったこと
子どものストレスやトラウマの
長期的な影響に関する研究の一つに
子ども時代の逆境(ACE)の研究があります
どういった研究かというと
子どもの頃の
トラウマを引き起こす体験について
調査したもので
家庭内で起こる事柄について
10項目の質問をするといった内容で
虐待に関する項目が3つ
ネグレクトに関する項目が2つ
深刻な機能不全に陥った家庭
DVを目撃した
両親が離婚した
家庭のなかに刑務所に入っている者
または精神疾患のある者
アルコールや薬物乱用の問題を
抱える者がいたなどで
つまり
対象者が子どもの頃に経験した
逆境の数だけ調べたものです
その後の病歴を調べると
子どもの頃に経験した
トラウマの数と
成人病にかかった
内科疾患の間に
驚くべき相関関係がみつかった
とあります
子ども時代の逆境を
4つ以上経験している人は
・がんになる確率は2倍
・心臓病にかかる確率は2倍
・肝臓病にかかる確率も2倍
・肺気腫や慢性気管支炎になる
確率は4倍だった
これらの逆境の項目は
慢性的で継続するもので
親の離婚や精神疾患
ネグレクトといったものは
ある特定の一日の出来事ではなく
毎日続く経験であるといえるのでしょう
そして
いっときの出来事としての
環境でなく
環境としての逆境の影響は
体の発達だけでなく
心の発達にも重大な影響を及ぼし
逆境のスコアが高いほど
鬱や不安に悩まされたり
自殺や自己破産的な行為に及ぶ
可能性が高かったとあります
逆境の経験が少ない人々に比べて
逆境のスコアが
4点以上の人々では
・喫煙者の割合は2倍
・アルコール依存症になる確率は7倍
・15歳未満で性体験をする
確率も7倍となっています
慢性的で高いストレスが
子どもの発達だけでなく
これほどまでに
精神的にも身体的にも
悪影響が大きいとは
正直思ってもいませんでした
私たちが認識している一般的な
ストレスの悪影響より
大きな影響が分かってきている中
私たちのストレスに対しての意識を
変えていく必要があるかもしれません
今回のテーマはここまでです
最後までみてくださって
ありがとうございます(^^)
子どもの発達に最も影響する環境とは!?パート①
一般的な認識よりも
はるかに悪影響なもの
子どもを健やかに育てたい
と思うのは親として誰もが持つ
当たり前の感情です
では子どもたちが
健やかに育つためには
何が必要なのか??
・栄養価の高い食事?
・質の高い医療?
・本や知的玩具?
考えられることは山ほどありますし
どれも必要なことではあります
ただ
近年研究者たちの結論によれば
環境の中で子どもの発達を
最も左右するのは
ストレスだということが
明らかにされてきているようです
そのストレスについての
様々な影響や対応を含めた
向き合い方について
ポールタフの
「私たちは子どもに何ができるのか」
の書籍を元に
お伝えしていきたいと思います
ストレスときくと
とても聞き慣れた
言葉ではありますし
ストレスがよくないというのは
皆さん重々承知だと思います
しかし
ストレス要因が
子どもの心と体の健全な発達を
阻害する度合いは
従来の一般的な認識よりも
はるかに大きいのです
ストレスの影響は
どう現れるのか?
不安定な環境で
慢性的な強いストレスは
脳の発達に大きな影響を及ぼします
幼い時期に経験した
高レベルのストレスは
脳の前頭前皮質といって
知的機能をつかさどる
最も繊細で
複雑な脳の部位の発達を阻害し
感情面での制御能力が育つのを妨げます
また
実行機能といった
作業記憶、自己調整
認知の柔軟性などの知的能力で
不慣れな状況を切り抜けたり
新しい情報を処理したりする際に
非常に役立つ力の発達も阻害されます
これらの
感情の制御能力
実行機能
が育まれていないと
複雑な指示に集中できず
学校生活では
いつも不満を抱くように
なってしまうのです
具体的にどのような姿に
つながるのかというと
・失望や怒りへの反応を抑えることに
困難を覚えるようになる
・小さな挫折が圧倒的な
敗北のように感じられてしまう
・ほんの少し軽く扱われただけで
深刻な対立関係に陥る
・学校生活では常に脅威を警戒し続けてしまい
自滅的な行動パターンを引き起こしやすい
・ケンカや口答えといった
わがままな振る舞いをする
・クラスメートとのつながりを常に警戒し
教師や大人から差し伸べられた手を
拒むようになる
ここまで読んでいただければ
ストレスが
どれだけ影響力を持っているのか
理解していただけたのでは
ないでしょうか?
不安定な環境での
慢性的なストレスって何?
ストレスによる悪影響は
先程の内容で
理解していただけたかと
思いますが
脳に影響するほどの
高次なストレス
慢性的なストレスを
感じる状況ってどんな環境!?
と思われますよね
それは
・暴力といった身体的な虐待
・暴言を吐くといった精神的な虐待
・子育てや躾(しつけ)を放棄したネグレクト
といった内容は
間違いなく当てはまると思います
ただ
この記事を読んでいただいてる
子育てに対して意識高めのみなさんは
きっと
「オイオイそんなことしないよ!」
と思ってらっしゃるでしょうし
私もそう思います(°▽°)
ではもっと身近なことで
ストレスによる影響力が高いものは
・躾(しつけ)と称して
威圧的な態度や言動をする
・親子または兄弟間で大きな声をだして
喧嘩や言い合いをする
・子どもからの訴えや問いかけに
対して反応しない
または極端な薄い反応や無視をする
・保育園などの施設に長時間預ける
などがあげられます
これらは
間違いなく子どもが
ストレスを感じていますし
慢性的で高いストレスに
値する確率は高いです
また
これらの要因は
・不安を感じやすくなる
・情緒が不安定になる
・感情が爆発しやすく崩れやすい
・攻撃的になる
といった姿が
みて取れるほど現れているのを
私は実際に事実として
感じています
これらは以外に意識していないと
無意識にしてしまっていた
なんてことが多いので
これを機会に
自分と子どもの環境を
振り返ってみてください
もし当てはまるところが
あるのであれば
できる範囲内での
改善をおすすめします
ストレスに対して最も効果的な環境要因とは!?
ではこれほどまでに
多大な悪影響をどうすればいいのか
悪影響の情報ばかりで
何か少しでも前向きな情報はないのか?
といった声が聞こえてきそうですが
この本では詳しく具体的に
改善策とセットに
記載してくれている
内容があります
それは
ストレスを感じることに関して
最新の重要な発見によれば
1番の環境要因は
居住する建物ではなく
子どもたちが経験する
人間関係であることが
わかってきているそうです
周りの大人が
特に子どもたちが
ストレスを受けているときに
どう対応するのか
大人が子どもが受ける圧力を
よいものもわるいものも含めて
外部調整装置となることが
必要であることを示されています
研究によると
子どもが動揺しているときに
親が厳しい反応を示したり
予測のつかない行動をとったりすると
のちのち子どもは
強い感情をうまく処理することや
緊張度の高い状況に
効果的に反応することができなくなる
つまり反対に
子どもが
瞬間的なストレスに対処するのを助け
怯えたりかんしゃくを
起こしたりしたあとに
落ち着きを取り戻すことを
手伝うことのできる親は
その後の
子どものストレス対処能力に
大いにプラスの影響を与える
乳幼児期には泣きわめいたり
感情を爆発させたりすることも多いが
その都度何かを学びとっている
世話をする人が
子どものもつれた感情に
敏感に注意深く反応するなら
ひどく不快な感情にも
自分でうまく反応できるようになる
これは知力による学習ではないが
子どもの心に深く刻まれ
次のストレスを感じる状況に陥ったとき
様々な危機に直面したときに
真価を発揮するとあります
このように
子どもがストレスを感じたときの
大人の関わり方や
配慮した行動が
その後の子どもの成長に
とても大きな影響を与えることが
分かっています
補足として
ストレスが全て悪いのか?
と勘違いされる方もいらっしゃると
思いますので
あくまで
慢性的な強いストレス
高レベルのストレス
に限りなので念のためお伝えしておきます
私たち人間は
ある程度の
緊張感というストレス反応がないと
楽な方ばかりに流されてしまい
社会生活の営みさえも
危ぶまれてしまう
結果になりかねません
ちなみに短期的なストレスに関しての
利点をお伝えすると
短期的なストレスを感じることで
「闘争・逃走反応」とも呼ばれる
脅威検知システムが作動し
常にトラブルに備えている状態なので
すぐに反応できるようになる
とあります
いわゆる
身を守るため
環境への適応していく力が
身につくということです
ストレスに関する話は
以上です
わたしも子どもには
丁寧な関わりを
心がけていましたが
今回の学びで
よりピンポイントで
こうして関わろうとかなど
振り返り反省することができました
ぜひみなさんも
これを機会に
自分の子どもへの
関わりや環境を振り返り
健全なお子さんの
成長につなげてみてあげてください
最後までみていただいて
ありがとうございました(^-^)
子どもの行動が変わらない原因とは!?
子どもに対応する自分の姿を
振り返ってみて
・この子は何回いっても言うことをきかない
・この子の○○はいつまで経っても直らない
・ウチの旦那はなんでいつも困ると
おやつで子どもをつるの?
甘やかすなっていつも言っているのに!
こんなことで悩んだり
困ったりしたことはありませんか?
この事例を解決するために
大切な共通点が一つあります
結論から言うとそれは
選択肢です
単純なことだけど
以外に意識できていないことが多いです
子育てや子どもとの
関わりの中で
困っていることを
思い返してみてください
子どもが困った行動をとったときに
かける言葉や行動など
あなたはいくつの
対応パターンがありますか?
子どもが苦手な食材を
食べられないといった姿がみられるとき
・「ちゃんと食べなさい○○は体にいいのよ」
と繰り返し同じ言葉ばかり
かけていませんか?
・食べ切れるまで食事を終えることを許さず
苦手な食材とにらめっこさせたままに
していませんか?
そこからプラスされても
「○○食べたら○○食べてもいいよ」
といった言葉だったり
少し強引に食べさせたり
といった関わりなど
正しいと思った行動を
繰り返ししていませんか?
耳の痛い話しになるかもしれませんが
何回言ってもこの子は
言うことをきかないではなくて
何回も同じことしか言わないから
言うことをきいてくれないのです
いろんな伝え方
いろんな対応の仕方で
子どもにアプローチできるよう
対応パターンを増やしていくことが
子どもの姿をかえていくカギになります
子どものお世話をする
専門職の方の
実際に経験したエピソード
カマボコが苦手な子がいて
給食ででたときは
食べさせてあげてでも
必ず完食できるように
関わってあげていたそうです
それから10年以上も経って
その子の保護者とバッタリ会ったとき
あれだけしてもらったのに
いまだにあの子は
カマボコ食べられないんです
と言われたそうです
味に慣れれば
必ず食べられるようになるといった
前向きな気持ちからきた
関わりであっても
結果の出ない方法では
何回繰り返しても
同じ結果しか出ません
この方法が間違っていると
いいたいのではありません
この方法は
この子には合わなかっただけです
もしかしたら他の子では
うまくいったかもしれません
感じ方やいろいろな環境要因が
影響されるので
正直はっきりとこの子には
このやり方しかないと
断言することはほぼ不可能です
そのため
あの手この手と選択肢を増やし
試していくしかないのです
子どもが苦手な野菜を克服した
という知人のエピソード
言い聞かせたり味を変えたり
好きなものと一緒に食べさせたりしたけど
なかなか克服できなかったみたいです
それでも
いろいろ方法を変えているうちに
細かく調理すると
食べてくれるということに
気づいたそうです
ただ
その野菜が入っていると伝えた途端
食べる意欲が
止まってしまったようなので
そこからはしばらく黙っていたそうです
あるとき
ふと好きな料理の話しになり
「実はいままでずっと苦手だった食材を
その料理に入れていたのよ」と
ネタバレをしてしまったことが
あるみたいですが
子どもは「へーそうなんだ」
といった感じで
その日から細かくしなくても
食べられるようになったようです
これはほんと
いろんなパターンを試して
すごく努力された事例ではあると思いますが
子どもの気持ちを尊重することをベースに
選択肢を増やしていかれた
よい話しだなといまでも思います
子どもをおやつでつろうとする
お父さんのエピソード
お父さんに子守りを頼むと
子どもが思い通りにならないときに
おやつをあげてなだめてしまう
お風呂に入れてと頼んだけれど
子どもに拒否されてしまい
困ったお父さんは
おやつでつっていれようとする
甘やかすなと
何回いってもやめてくれない
といった内容です
お父さん的には
甘やかすなんて気持ちは
サラサラないのですが
なんでこういうことに
なるのかというと
子どもと関わっていて
困ったときにする対応が
おやつをあげるという
選択肢しか
お父さんにはないんです
経験豊富なお母さんは
言い聞かせる伝え方や
その気にさせる方法を
いくつか持っているので
おやつをあげるという方法が
効果があることは知っていても
悪習慣になるといった
マイナス面の方が大きいので
その選択肢は使わず
他の選択肢を選ぶはずです
だけどお父さんは
まだきっと
他の選択肢を持ってないんです
おやつをあげるという選択肢も
その方法で
子どもが言うことをきいてくれた
という過去に
成功体験があってのことだと思いますが
それをすればうまくいくという
その方法一択になってしまっているのです
だからお父さんの行動を変えるためには
他の関わり方を伝えて
行動に移してもらえるようお願いし
お父さんの選択肢を
増やしていってあげる他に
解決には向かっていきません
よく考えたら
あたりまえのことでも
実際に日々子育てに追われていると
なぜ言うことをきかないの?
困らせる行動ばかりしてと
相手のせいにすることばかり
思考がいってしまいがちです
気持ちはとても分かりますし
時間はいくらあっても足りない中
少しのゆとりを持って
子どもとかかわることは
強靭な精神力が必要であることは
痛いほど分かります
神ほどの心の広さがないと
できない領域かもしれませんが
子どもにとっては
母親、養育者というものは
神様以上の存在です
どうか愛すべき子どもの
健やかな成長のために
神様のように広い心で
選択肢を増やすことを
試行錯誤しながら
関わってあげてください
今日も最後までみてくださって
ありがとうございました(o^^o)